キサーイー(英語表記)al-Kisā'ī

改訂新版 世界大百科事典 「キサーイー」の意味・わかりやすい解説

キサーイー
al-Kisā'ī
生没年:731-806

アッバース朝時代のコーラン読誦者,文法学者。イラン系で,アラブのアサド族のマウラー(被護民)となり,ナジュドヒジャーズベドウィンからアラビア語を学び,さらにバスラに出てハリール・ブン・アフマドに師事し,やがてクーファ文法学派の代表者となった。また7人の正統コーラン読誦者の一人でもあった。カリフハールーン・アッラシードに仕え,その子アミーンとマームーンの家庭教師をつとめた。奸計を用いてシーバワイフを退けた文法論争は有名。小冊子《大衆の語法違反》を残している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キサーイー」の意味・わかりやすい解説

キサーイー
きさーいー
Abū al-asan Kisā'ī
(953―?)

ペルシア詩人メルブに生まれる。初めサーマーン朝やガズナ朝のスルタン・マフムードに頌詩(しょうし)を捧(ささ)げたが、50歳ごろ隠遁(いんとん)し、熱烈なシーア派信者になり、十二イマームをたたえた最初の詩人として知られる。宗教詩、哲学詩の先駆者で、この分野の大詩人ナースィレ・ホスローに大きな影響を与えた。彼の詩集は現存せず、作品は中世詩人伝、名詩集などに収められている。

[黒柳恒男]

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367日誕生日大事典 「キサーイー」の解説

キサーイー

生年月日:953年3月16日
イランのサーマーン朝時代の詩人
1002年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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