ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キッテル」の意味・わかりやすい解説
キッテル
Kittel, Rudolf
[没]1929.10.20.
ドイツの旧約聖書学者。ブレスラウ大学旧約聖書学教授 (1888) ,ライプチヒ大学教授 (98~1924) 。彼の研究は,旧約聖書学に重要な貢献をしたが,特にパレスチナ・イスラエル史の研究に初めて考古学の成果を取入れてすぐれた業績を残した。またヘブライ語原典の聖書の校訂本"Biblia Hebraica" (06) は,今日でも評価され,用いられている。主著"Die orientale Ausgrabungen und die ältere bibl. Geschichte" (02) ,"Gestalten u. Gedanken in Israel" (25) ,"Geschichte des Volks Israel" (I.23,II.25,III.27~29) 。
キッテル
Kittel, Gerhard
[没]1948.7.11.
ドイツのプロテスタント新約聖書学者。父ルドルフ・キッテルも旧約聖書学者。いくつかの大学の教授を歴任して 1926年よりテュービンゲン大学新約聖書学教授。 33年からヨーロッパのすぐれた学者のほとんどすべてを執筆陣に擁して,『新約聖書神学辞典』 Theologisches Wörterbuch zum Neuen Testament (9巻,1933~73) の編集を開始した。これは彼の没後 G.フリートリヒに受継がれ,完成された。
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