日本大百科全書(ニッポニカ) 「きな粉」の意味・わかりやすい解説 きな粉きなこ 大豆を炒(い)って粉末にした食品。荒砕きして皮を除き、さらに粉砕するが、皮を除かないこともある。黄色系の大豆を原料とした黄色のきな粉と、緑色系の大豆を用いた淡緑色の青きな粉がある。タンパク質、脂質、ビタミンB1、B2に富む栄養食品である。大豆は畑の肉ともよばれ良質のタンパク質を含むが、消化はよくない。しかし、きな粉のように粉末にすると、煮豆、いり豆など粒食に比べてかなり消化がよくなる。このまま、ご飯にかけて食べるほか、砂糖を加えて、安倍川餅(あべかわもち)やおはぎ、団子類にまぶしたり、洲浜(すはま)など和菓子の原料に用いられる。[河野友美] きな粉 青きな粉 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「きな粉」の意味・わかりやすい解説 きな(黄)粉【きなこ】 いったダイズをひき,粉にした食品。デンプン,タンパク質,脂肪に富む。安倍川餅(もち),くず餅,おはぎ等,砂糖・塩と合わせて広く和菓子に利用される。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報