ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギディングズ」の意味・わかりやすい解説
ギディングズ
Giddings, Franklin H(enry)
[没]1931.6.11. ニューヨーク,スカーズデール
アメリカの社会学者。 1877年にユニオン・カレッジを卒業,ジャーナリストを経て 88年にブリンマー・カレッジで政治学教授,94~1928年コロンビア大学社会学教授。 A.コントと L.F.ウォードの影響を受け,その学説は初期においては社会を本質的に心理的な過程と見,社会をつくり上げるのは「同類意識」であるとした。しかしのちに行動主義心理学から影響を受けて刺激=反応理論を取入れ,「複数行動」から社会を説明しようとした。さらに行動研究における統計的方法の重要性を指摘し,数理学派の祖の一人となった。主著『社会学原理』 The Principles of Sociology: An Analysis of the Phenomena of Association and of Social Organization (1896) 。
ギディングズ
Giddings, Joshua Reed
[没]1864.5.27. モントリオール
アメリカの奴隷制反対論者。 1805年オハイオ州に移り,26~28年オハイオ州下院議員,38~59年連邦下院議員。初めホイッグ党,のち 54~58年共和党に属し奴隷制廃止を主張,西部の奴隷州新設とテキサス併合に反対した。
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