クシャン朝美術(読み)クシャンちょうびじゅつ(その他表記)Kushan art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クシャン朝美術」の意味・わかりやすい解説

クシャン朝美術
クシャンちょうびじゅつ
Kushan art

インド,クシャン朝 (50頃~241) 時代の美術。全体としてギリシア・ローマ,イラン,インドの3つの要素の混交がみられるが,地域的には次の3地域に分けられ,それぞれ特色ある様式を生み出した。 (1) バクトリア地方ではギリシア・バクトリア美術の流れをくんだヘレニズム的性格が強い。 (2) ガンダーラではもっぱら仏教と結びつき,仏像や仏伝図を驚異的に展開させた。様式や表現形式にはヘレニズム・ローマ美術の影響が著しい (→ガンダーラ美術 ) 。 (3) マトゥラでは前時代以来の中インドの伝統が顕著で,ガンダーラとは異なる仏像を出現させた (→マトゥラ美術 ) 。ここではジャイナ教美術も栄えた。

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