ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレオメネス3世」の意味・わかりやすい解説
クレオメネス3世
クレオメネスさんせい
Kleomenēs III
[没]前219頃
古代ギリシア,スパルタの王。在位前 235~222年。前 229年以後シキュオン人アラトス麾下のアカイア連盟と戦い,前 227年リュカイオンとラドケイアとで破った。帰国後アギス4世の社会改革を引継ぎ,債務切捨て,土地再分配,リュクルゴス制の回復などを行なった。前 226年にはマンチネアを奪回し,ヘカトンバイオンでアカイア連盟を破ったが,前 222年セラシアでアカイア連盟とマケドニアの連盟軍に敗れてエジプトのプトレマイオス3世エウエルゲテスのもとに亡命,その後継者プトレマイオス4世フィロパトルによって投獄された。前 219年に脱獄,アレクサンドリアで反乱を企てたが,失敗,自殺した。
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