クレスカス(その他表記)Crescas, Hasdai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレスカス」の意味・わかりやすい解説

クレスカス
Crescas, Hasdai

[生]1340頃.バルセロナ
[没]1410頃.サラゴッサ
ユダヤ人,スペインのラビで哲学者。アラゴン王家の庇護を受く。主著は『神の光』 Or Adonai。マイモニデスゲルソニデス反対の立場を取り,神への愛を永遠の至福への唯一の道として強調し宗教を主知主義より解放することを試みた。さらに彼は創造を存在の神よりの永遠かつ必然的な流出と解釈する。そのアリストテレス自然学への批判は新しい宇宙観の予告であり,ピコ・デラ・ミランドラや,またおそらくは G.ブルーノ,B.スピノザにも影響を与えた。また彼は絶対的な自由意志を否定し,人の意志は動機因果性によって決定されると説いた。

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