クロノツキー自然保護区(読み)クロノツキーしぜんほごく(その他表記)Kronotsky Nature Reserve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロノツキー自然保護区」の意味・わかりやすい解説

クロノツキー自然保護区
クロノツキーしぜんほごく
Kronotsky Nature Reserve

ロシア東部,カムチャツカ半島東岸にある自然保護区。1934年に設定され,1967年に現在の境界で再設定された。面積 1万990km2。ロシア唯一の間欠泉地帯をもつ。沿岸部には円錐形の美しいクロノツカヤ山(3528m)をはじめ多数の活火山や死滅した火山が連なり,溶岩流の痕跡や温泉も見られる。山岳部や沿岸部のツンドラには草地ダケカンバヒメカンバの森が広がっている。野生生物も豊富で,マーモットナキウサギ,ホッキョクジリス,トドワモンアザラシヒグマトナカイクロテンオオツノヒツジ,ガンカモ類,ハクチョウなどが生息する。1996年世界遺産の自然遺産に登録。

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