くわや(読み)クワヤ

デジタル大辞泉 「くわや」の意味・読み・例文・類語

くわ‐や〔くは‐〕

[感]感動詞「くは」+感動終助詞「や」から》
驚いたときなどに発する語。あらまあ。
明星は―ここなりや」〈神楽・明星〉
相手に呼び掛けたり、注意したりするときなどに発する語。さあ。これ。そら。それじゃあ。
「―。きのふの返り事」〈末摘花

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精選版 日本国語大辞典 「くわや」の意味・読み・例文・類語

くわ‐やくは‥

  1. 〘 感動詞 〙 ( 「や」は、もと感動の助詞 )
  2. 驚いたときなどに発する語。これはこれは。あらまあ。
    1. [初出の実例]「〈末〉明星は 明星は 久波也(クハヤ) ここなりや」(出典神楽歌(9C後)明星)
  3. 相手に呼びかけたり、指示したり、注意を促したりするときなどに発する語。そら。これよ。これこれ。
    1. [初出の実例]「くはや。きのふの返り事、あやしく心ばみ過ぐさるる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
  4. 別れの挨拶などに使う言葉。ではね。
    1. [初出の実例]「人のあやしと思ひ侍らむこと、とわび給へば、『くはや』とていで給ふに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)篝火)

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