クーリナの古代遺跡(読み)クーリナのこだいいせき

世界遺産詳解 「クーリナの古代遺跡」の解説

クーリナのこだいいせき【クーリナの古代遺跡】

1982年に登録された世界遺産(文化遺産)で、リビア東部にある古代ギリシア都市遺跡。クーリナは、紀元前7世紀頃に、ティーラの市民が北アフリカに移住して建設した。やがて、エジプトカルタゴの間にあるリビア地方の中心都市となり、ギリシア都市との交易で栄え、紀元前5世紀に最盛期を迎えた。その後、次第に没落し、後にはローマ帝国の支配下に入ったが、4世紀の大地震で壊滅的な被害を受けた。地震の後は再建したが、7世紀半ばのアラブ・イスラム軍の侵攻で壊滅した。遺跡からは、クーリナ最古といわれるアポロン神殿ゼウスを祀った神殿のほか、アゴラ(広場)、劇場、公衆浴場などが発掘されている。現存する遺跡の多くは、ローマの植民都市となった際に、ローマ建築として再建されている。◇英名はArchaeological Site of Cyrene

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア 「クーリナの古代遺跡」の意味・わかりやすい解説

クーリナの古代遺跡【クーリナのこだいいせき】

キュレネ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android