日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラス・ハーモニカ」の意味・わかりやすい解説
グラス・ハーモニカ
ぐらすはーもにか
glass harmonica 英語
Glasharmonika ドイツ語
harmonica de Franklin フランス語
armonica イタリア語
擦奏体鳴楽器。水を入れた薄いガラス製のコップの縁を湿った指でこすると、水の量によってさまざまな音高が出る。この原理を応用して、アメリカのベンジャミン・フランクリンが1761年に考案した楽器で、当時はアルモニカとよばれた。椀(わん)状のガラスを横にして大きさの順に並べ、下方を水に浸しておき、中心に軸を通してペダルで回転させることで、指で触れるだけで音を出せる。モーツァルトなどがこの楽器のために作曲している。
[前川陽郁]