ケイマン諸島(読み)けいまんしょとう(英語表記)Cayman Islands

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケイマン諸島」の意味・わかりやすい解説

ケイマン諸島
けいまんしょとう
Cayman Islands

西インド諸島西部、ジャマイカの北西290キロメートルのカリブ海上にあるイギリス領の諸島。グランドケイマン、リトル・ケイマン、ケイマン・ブラックの3島からなる。面積259平方キロメートル、人口1万6677(1979)。1503年コロンブスが発見、1670年ジャマイカとともにイギリス領となったが、1962年のジャマイカの独立によって単独植民地となった。黒人白人が各20%、混血が60%を占める。産業の中心は観光で年間10万人の観光客が訪れる。ウミガメ養殖が盛んで日本へもべっこうを輸出する。バハマ同様タックス・ヘイブン(税金避難地)として知られ、外国法人登録数は1万社を超え、国際的金融取引中心地として注目されている。また、77年グランド・ケイマン島に完成した近代港湾は、貿易中継地として発展が期待されている。

[栗原尚子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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