ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケンタール」の意味・わかりやすい解説
ケンタール
Quental, Antero Tarquínio de
[没]1891.9.11. アゾレス諸島,ポンタデルガダ
ポルトガルの詩人。 1864年コインブラ大学法学部で学位を取り,新しい文学運動を推進。 65年に『近代詩集』 Odes Modernasを出版。ポルトガル文学のリアリズムのさきがけであるコインブラ文学運動を起した。 68年に文学者グループ「セナクロ」 Cenáculoに入り,一方,社会主義運動にも参加。 71年,エッサ・デ・ケイロースとともに,ポルトガル・リアリズム文学の第2期とされるリスボン・クラブの民主主義研究会を主催。 74年以後病床にあり,最期は故郷で厭世自殺。代表作は『ソネット集』 Sonetos (1861) 。ほかに『19世紀後半の哲学の一般的傾向』 Tendência Gerais da Filosofia na Segunda Metade do Século XIXなど。
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