家畜をかご,またはおり状のケージとよぶ容器に収容して飼育する飼育方法。この方法は今日,採卵鶏の一般的な飼育法となっているが,肉鶏,ブタ,ウサギ,子ウシおよび実験用小動物などの飼育にも利用されている。ケージの材料や寸法は,収容する動物種,年齢,1ケージ当りの収容頭羽数などによって異なるが,1頭羽当りの占有面積はかなり制限されている。一般にケージ飼育は空間を立体的に利用するため,同一面積当りの飼育密度を高めることができ,平面的な床上飼育より通風がよい。また個体管理がしやすく,家畜どうしの競合,闘争が少なく,捕獲も容易である。さらに病畜の発見や予防接種も容易であり,ケージ下部に糞尿(ふんによう)が落下するので衛生的であり,清掃作業も容易である。しかし家畜自身が環境を選択する自由がなく,また狭いケージ内で飼育されるため,採卵鶏では産卵の持続性が悪化し,肉豚では品種により脚弱となることがある。
執筆者:野附 巖
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…5~8週齢でくちばしの先を電熱を用いた断嘴器で切りおとす。(4)成鶏の管理 成鶏の管理方式には平飼いとケージ飼育とがある。平飼いは床にわらなどを敷いた部屋に,1m2当り4羽ぐらいの割合で大群を収容する方法で,ブロイラー養鶏では一般的である。…
※「ケージ飼育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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