ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲルツァー」の意味・わかりやすい解説
ゲルツァー
Geltzer, Ekaterina Vassilevna
[没]1962.12.12. モスクワ
ロシアのバレリーナ。ダンサーの娘として生まれ,1894年ボリショイ・バレエ学校修了後,『ワルプルギスの夜』のギリシアの女神の役でデビュー。そののちサンクトペテルブルグで C.ヨハンソン,マリウス・プティパに学び,優雅さを身につけ「アダージョの女王」とまでいわれた。ロシア革命後,『赤いけし』『エスメラルダ』などを踊り,1925年最初のソビエト連邦人民芸術家の称号を得た。レパートリーは『白鳥の湖』『コッペリア』などの古典から,ソロ・ナンバーまで広く,1910年にはバレエ・リュスのパリ公演で『レ・シルフィード』を踊った。 (→バレエ )
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