第二次世界大戦後の1945年、アメリカ・ユダヤ人委員会の財政的支援を得て創刊された月刊総合雑誌。ユダヤ人問題と現代世界の諸課題に関する評論が主体で、筆者は「ニューヨーク知識人」とよばれるユダヤ系著述家が中心。1960年、俊英の文芸評論家ノーマン・ポドーレツNorman Podhoretz(1930―2025)が編集主幹となり、1995年から2009年までニール・コゾドイNeal Kozodoyが、2009年以降はポドーレツの息子のジョン・ポドーレツJohn Podhoretz(1961― )がその席を占めている。雑誌の主調は、当初の穏健な自由主義から1960年代のラディカリズム、1970年以降の新保守主義へと移行している。ときおり、時宜に適した主題を掲げ、数十名に及ぶ筆者の意見を列挙するシンポジウム形式の特集を組むのが特徴。冷戦終焉(しゅうえん)後の1990年代は、ユダヤ共同体内部における超正統派、近代的正統派、保守派、改革派間の葛藤(かっとう)・闘争がもっとも激化した時期であり、この状況と連動して、ユダヤ人の本質は何か、反ユダヤ主義、人種差別と逆差別、シオニズム再検討、道徳的相対主義、フェミニズム、イスラエルへのロシア移民などの問題を扱う論文が顕著である。
[邦高忠二]
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