精選版 日本国語大辞典 「時宜」の意味・読み・例文・類語
じ‐ぎ【時宜】
〘名〙 (「しぎ」とも)
※三代格‐一・弘仁格序(830)「上遵二叡旨一、下考二時宜一」
※玉葉‐治承三年(1179)二月一〇日「執政室為二乳母一之例、古今未レ有、随二時宜一被レ起二始例一歟」
※甲陽軍鑑(17C初)品四〇下「人の時宜(ジキ)するに、此方より、時宜せざるは、大非儀にて候」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上「べったり坐って時誼(ジギ)を述べる」
④ =じぎ(辞宜)②
※俳諧・西鶴大句数(1677)四「いらぬかまじしや浮名立風呂 執心は残らぬ残らぬ時冝はなひ」
⑤ 連句の付け方の一つ。支考の説いた七名八体の中の一つ。その世、その時の風俗にかない、かつ、その座、その折の時の宜しきにかなう付け方をいう。〔俳諧・俳諧古今抄(1730)〕
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