コレクティブハウス(英語表記)collective house

デジタル大辞泉 「コレクティブハウス」の意味・読み・例文・類語

コレクティブ‐ハウス(collective house)

集合住宅形態の一。独立した居住スペースの他に、居間台所などを共同で使用できるスペースを備えたもの。住民同士の交流や、子育て高齢者などの生活支援に有効とされる。コレクティブハウジングコレクティブ住宅

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コレクティブハウス」の意味・わかりやすい解説

コレクティブハウス
collective house

家事育児などを共同で行うことを前提にしてつくられた都市型の集合住宅。台所や食事室,洗濯室,子供の遊び場など共用空間が設けられ,入居者間のコミュニティ重視がはかられている。スウェーデンでは公営住宅にもこのタイプが用意されている。高齢者や単身者,子供をかかえる共働き夫婦などさまざまな世帯が,それぞれ自分たちの出せる労力資力を持寄ることで個人の家事負担をうまく軽減し合い,豊かな人間関係と共同社会を築こうというものである。

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知恵蔵 「コレクティブハウス」の解説

コレクティブハウス

スウェーデンに多く見られる、共同生活を営む集合住宅。共同の食堂保育室などを持つが、それぞれの住宅は各戸に台所、浴室トイレを備えた独立したもので、いわゆる寮とは異なる。日本でも共働き世帯や高齢単身者などの増加背景として、保育の分担仲間同士の触れ合いを求め、2003年に本格的な実例が東京・日暮里で完成。デンマークや米国などでは、同様な住まいをコウハウジング(cohousing)と呼ぶ。

(小林秀樹 千葉大学教授 / 2007年)

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「コレクティブハウス」の解説

コレクティブハウス

複数家族の個々の住空間のほかに、共同で家事や育児ができる共用空間のある集合住宅。高齢者・共働き夫婦・単身者などが共に暮らすことで、家事の負担を軽減し、より豊かな交流を可能にするとされる住居形態。◇和製語。コレクティブ(collective)+ハウス(house)。

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