ゴイティソーロ(その他表記)Juan Goytisolo

改訂新版 世界大百科事典 「ゴイティソーロ」の意味・わかりやすい解説

ゴイティソーロ
Juan Goytisolo
生没年:1931-

現代スペインを代表する小説家。出世作《楽園の悲しみ》(1955)をはじめとする初期の作品群では,客観主義に基づく社会参加の文学を標榜したが,《根なしのフアン》(1975)によって完結した近年の三部作では実験的な小説を試みている。しかし彼の作品を貫いているのはスペイン批判の精神である。フランコ体制に抗して1956年パリに移住した。
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百科事典マイペディア 「ゴイティソーロ」の意味・わかりやすい解説

ゴイティソーロ

スペインの小説家。1956年パリに亡命した。出世作《天国の悲しみ》(1955年)では,内戦の最中に育った世代の不安を描き,続く諸作では労働者の悲惨さやブルジョワの退廃を客観的に記録し社会変革を企てたが,代表的三部作《身元証明》(1966年)《ドン・フリアン伯爵の復権》(1970年)《根なしのフアン》(1975年)に至り,想像力や文体上の技法を駆使した実験小説に転じた。他には,アラブ世界への共感を示した《マクバラ》(1980年)や自伝《禁猟区》(1985年)などがある。

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