竹村(読み)たけむら

精選版 日本国語大辞典 「竹村」の意味・読み・例文・類語

たけむら【竹村】

  1. 江戸、新吉原江戸町二丁目(東京都台東区千束四丁目)にあった菓子司竹村伊勢大掾(万屋伊兵衛)の店。明和安永一七六四‐八一)頃、最中(もなか)の月、巻煎餠(まきせんべい)名物となった。竹村伊勢。
    1. [初出の実例]「最中の月は竹村に仕出す」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

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日本歴史地名大系 「竹村」の解説

竹村
たけむら

[現在地名]高岡市戸出竹といでたけ

古戸出ふるといで村の西、用水としても利用される新又あらまた川の東側に位置。北は油屋あぶらや村、南は放寺ほうじ村。中世に竹村十郎義家が一帯を支配したが、その後裔竹村義定が能登の長氏に味方したため、上杉謙信に滅ぼされたと伝える(戸出町史)。元和五年(一六一九)の家高新帳では戸出又右衛門組に属し、役家数一一。寛永九年(一六三二)の古高四一八石余、新開高六石余、全村給人知行地で神谷式部二〇〇石、横山大膳二一八石余となっている(「古高新開指上高物成帳」川合家文書)正保郷帳では高四一八石余、田方二七町余・畑方八反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では草高四五五石・免五ツ、寛文六年新田高三〇石、小物成は野役二〇匁・鮎川役二匁(三箇国高物成帳)


竹村
たけむら

[現在地名]豊田市竹町・広田ひろた町・竜神りゆうじん町・住吉すみよし町・竹元たけもと町・なか町・たから

市域南西部に位置し、おもに逢妻男あいづまお川の東岸に広がる地。枝下中しだれなか用水が縦貫する。応永一六年(一四〇九)正月一一日の旦那在所注文写(熊野那智大社文書)の「熊野参詣良尊法印引導之檀那之在所事」に三河国分として「一所竹村郷」とあり、良尊が「竹村郷」の檀那を宰相律師良実に譲り渡したことがみえる。「碧海郡誌」によると、天正一八年(一五九〇)竹村の村高一千四〇石と記すが、この時に検地が実施されたものか。寛永郷帳時には西端藩領、元禄郷帳時には西端藩領と幕府領の相給であるが、旧高旧領取調時には西端藩と岡崎藩二石余となっている。


竹村
たけむら

[現在地名]近江八幡市竹町

東横関ひがしよこぜき村の西にある。南端を日野川が北西流し、対岸は西横関村(現蒲生郡竜王町)など。古代条里の遺称とされるななつぼはちつぼなどの小字名が残る。文禄四年(一五九五)八幡城主京極高次は当村のうち高一五〇石を箕浦次郎左衛門に加封している(蒲生郡志)。慶長七年(一六〇二)徳川家康は当村のうち高三一三石余を旗本志村資良と柘植宮(旗本柘植氏か)に与え、同一六年には一部が旗本一尾領となる(同書)。寛永石高帳では高六二七石余、旗本志村領一五六石余・柘植領一五六石余・一尾領三一三石余。

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