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客観主義 きゃっかんしゅぎobjectivism

翻訳|objectivism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

客観主義
きゃっかんしゅぎ
objectivism

(1) 主観主義に対立し,ある事象を客観的にみる立場。認識論上では,客観的対象をわれわれが直接にとらえうるとする考えをさし,倫理学上では,個人的方針をこえた客観的な価値とその規準があり,それを解明すべきであるとする思想をいう。また特に意図や心構えでなく,ことの実現のなかにのみ道徳的善をみる立場をさすこともある。 (2) 文学上の特殊な用法としては,1930年代のアメリカで起った詩の一つのタイプをさす。事物を提示するにあたって,それを作者自身の情緒や知的概念の象徴としてではなく,事物それ自体のもつ客観的価値のためにすることを主眼としている。イマジズムから派生したもので,31年詩人 G.オッペン,W. C.ウィリアムズがみずから「客観主義者」と称したことに始るが,運動自体は短命に終った。

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デジタル大辞泉の解説

きゃっかん‐しゅぎ〔キヤククワン‐〕【客観主義】

哲学で、主観から独立して、客観的に妥当する真理・価値・規範の存在を主張する立場。⇔主観主義
個人的・独断的見解をしりぞけ、客観的基準に従って行動する態度。⇔主観主義
刑法理論で、刑事責任の根拠を主として外部的行為または結果に求める立場。⇔主観主義

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

きゃっかんしゅぎ【客観主義】

主観に依存しない、普遍妥当的な真理・価値を認め、それを基礎にして認識や行為を考える立場。
客観的な立場をとって、自己の主観的な働きを克服する態度、あるいは不問にする態度。
刑法理論において、犯罪すなわち刑罰の対象は、行為とその実害という外部から認識しうるものであるとする立場。旧派または古典派刑法論の中心思想をなす。
▽↔ 主観主義

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世界大百科事典内の客観主義の言及

【刑法理論】より


[前期旧派]
 前期旧派(前期古典派)は,18世紀末から19世紀初頭にかけて,市民社会の成立期にイタリアのベッカリーア,ドイツのP.J.A.vonフォイエルバハらによって形成・展開された。その特色は,国家刑罰の根拠と限界を社会契約説によって基礎づけることから出発して,罪刑法定主義の確立,刑法と宗教・道徳の峻別,一般予防的目的刑論,犯罪と刑罰との均衡が必要であるという意味での相対的応報刑論,客観主義の犯罪論を主張したことにあった。アンシャン・レジームの刑事法制度が,王権神授説に結びつく贖罪応報思想と絶対王政の権威を示す威嚇刑思想を基礎に,罪刑専断主義,刑法と宗教・道徳との不可分性,身分による処罰の不平等性,死刑と身体刑を中心とする刑罰の過酷さを特色としていたのに対して,前期旧派は,それを根本的に改革するために,刑事法制度を宗教と王権の権威から解放し,人間の合理的理性と功利主義的思考によって基礎づけようとしたのであった。…

※「客観主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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