ごかし(読み)ゴカシ

デジタル大辞泉 「ごかし」の意味・読み・例文・類語

ごかし

[接尾]動詞「こかす」の連用形「こかし」の語頭が濁音化したもの》体言に付いて、口実を設けて自分の利を図る意を表す。「おためごかし」「親切ごかし

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精選版 日本国語大辞典 「ごかし」の意味・読み・例文・類語

ごかし

  1. 〘 接尾語 〙 ( 動詞「こかす(転)」の連用形の名詞化した「こかし」の濁音化したもの ) 名詞や動詞の連用形について、そのこと、またはその物のようなふりをして、他人をだます意をあらわす。その事物事実であっても、それを口実にし、その権威にすがって、人を必要以上におどしたり、だましたりする場合にもいう。「おためごかし」「親切ごかし」など。
    1. [初出の実例]「お菊は奇特な、悋気(りんき)せぬ賢女々々と、賢女ごかしの拝倒しに遇ふて」(出典浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)中)

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