精選版 日本国語大辞典 「奇特」の意味・読み・例文・類語
き‐とく【奇特】
(古くは「きどく」)
[1] 〘形動〙
① 非常に珍しく、不思議なさま。また、すぐれているさま。
② 心がけや行ないが普通よりもすぐれていて、ほめるべきさま。負担がかかるようなことを、すすんで行なってほめるべきであるさまにもいう。殊勝。感心。
※大観本謡曲・現在七面(室町末)「げに奇特なる信心かな」
[2] 〘名〙
※伝光録(1299‐1302頃)鶴勒那尊者「然るに摩拏羅にあひたてまつる、はじめ種々の奇特あり」
② 「きどくずきん(奇特頭巾)」の略。
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