旺文社世界史事典 三訂版 「サダム=フセイン」の解説
サダム=フセイン
Ṣaddām Ḥusayn al-Takrītī
独裁的な権力をもつイラクの政治家
アラブ民族主義を標榜するバース党の反カセムのクーデタで指導的役割を果たし,政治的基盤を確立。1979年から大統領と革命評議会議長を兼任して80年からイラン−イラク戦争(〜88)を指導した。1990年には隣国クウェートに侵攻して湾岸危機を招いたが,多国籍軍に敗北して撤退した。その後も国内のクルド人への弾圧を強化するなど,国際的非難を浴びている。
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