ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サバタイ・ツェビ」の意味・わかりやすい解説
サバタイ・ツェビ
Shabbetai Tzevi (Sabbatai Zebi, Sabbatai Zevi)
[没]1676. アルバニア,ドゥルチーニョ
スペイン系ユダヤ人のカバラ学者,偽メシア。幼少からユダヤ神秘主義にひかれ,神と合一の経験を得る。見神により,救世主(メシア)としての確信を得,当時至福千年説の広まっていたヨーロッパ,中近東の各地で説教し,熱狂的歓迎を受けたが,エルサレムでは破門宣告を受け故郷に帰る。1666年コンスタンチノープルに召喚され,イスラム教への改宗を強要され,受け入れる。サバタイの影響はユダヤ教だけでなく,キリスト教,イスラム教のなかにも宗派をつくるにいたり,あるものは今日も続いている。
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