改訂新版 世界大百科事典 「サバナケット」の意味・わかりやすい解説 サバナケットSavannakhet ラオス南部の都市で,同名省の省都。メコン川中流域の左岸に位置し,対岸はタイである。人口9万7000(1985)。周辺は緩やかな山麓傾斜地および広大な河谷平野で,ラオスの二大米作地帯の一つとなっており,町は農産物の集散地である。18世紀にタイに一時併合されたが,19世紀末にフランス領ラオスとして回復され,一時理事長官が常駐し,南部ラオスを統治した。川を介してタイ,道路によりベトナムとつながる交通の要地である。1902年ラオ族農民がここに置かれた屯所を襲撃し,最初の反仏蜂起となった。内戦時代は右派勢力の拠点の一つであった。執筆者:石沢 良昭 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「サバナケット」の意味・わかりやすい解説 サバナケットさばなけっとSavannakhet ラオス中部、サバナケット州の州都。首都ビエンチャンの南東290キロメートル、メコン川左岸に位置し、対岸はタイ領である。人口5万8200(2003推計)。ベトナム中部のクアンチから道路が通じる。内戦時代は右派勢力の拠点の一つであったため、道路が舗装され新しい建物が建てられ、ラオス有数の都市となった。付近では石灰石を多量に産出する。ラオスの開発に尽くしたフランスの軍人ビエールの墓がある。[菊池一雅] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
百科事典マイペディア 「サバナケット」の意味・わかりやすい解説 サバナケット ラオスの南部の町。タイとの国境をなすメコン川の左岸に位置する。周辺はラオスの主要米作地帯の一つで,農産物の集散地になっている。また西はメコン川を渡ってタイと,東は道路でベトナムにつながる交通の要地でもある。人口15万5974人(2005)。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by