サバリテス(その他表記)Sabalites

改訂新版 世界大百科事典 「サバリテス」の意味・わかりやすい解説

サバリテス
Sabalites

単子葉植物のヤシ科クマデヤシ属Sabal化石で,葉の形態属名。現生種は常緑性の低木または高木の約20種が知られ,西インド諸島,中南米熱帯地方などの海岸に分布する。葉は頂生し樹冠を作り,扇状で多数の小葉に掌状深裂する。小葉には平行脈が縦走し,葉柄は長く,その先端は細長く延びて葉身に入る。化石種は白亜紀以降に見いだされ,古第三紀には現在の分布よりもかなり北方の温帯地域まで生育していた。日本では北海道から九州まで各地の古第三紀含炭層,とくに始新統から多産する。日本の代表種はサバリテス・ニッポニクスSabalites nipponicusで,北海道の石狩炭田美唄層,九州の高島炭田高島層群などの古第三系から産する。羽状複葉から中軸が短縮することによって形成されたものと思われ,短縮の程度により種々の段階がある。最も短縮したものはシュロで,中軸が全く発達せず,葉柄の先端は三角状で終わる。
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最新 地学事典 「サバリテス」の解説

サバリテス

学◆Sabalites

単子葉植物ヤシ科クマデヤシ属(Sabal)に近縁な化石分類群。Sabalの現生種約20種。分布は西インド・中南米の暖温帯~熱帯地方。葉は掌状深裂。放射状主脈30~50本。化石種は白亜紀以降,古第三紀には現在の分布地域よりかなり北方の地域まで生育していた。日本の代表種はSabalites nipponicus。石狩炭田美唄層・高島炭田高島層群・神戸層群などの古第三系から産する。

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