現代外国人名録2016 の解説
サミュエル・レイ ディレーニー
Samuel Ray Delany
- 職業・肩書
- SF作家
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1942年4月1日
- 出生地
- ニューヨーク
- 学歴
- ニューヨーク市立大学中退
- 受賞
- ネビュラ賞最優秀長編賞(1966年度)「バベル―17」,ネビュラ賞短編賞(1967年度)「然り、そしてゴモラ」,ネビュラ賞長編賞(1967年度)「アインシュタイン交点」,ヒューゴー賞(1989年度)「The Motion of Light in Water(水中の動き)」
- 経歴
- ハーレムに生まれたアフリカ系だが、ダールトン・エレメンタリー・スクールで進歩的な教育を受け、ブロンクス・ハイスクール・オブ・サイエンスで数学を専攻、17歳の時に書いた小説で奨学金を与えられる。ニューヨーク市立大学に進むが、作家としてのみならず数学者、音楽家として立つことも考え、将来進むべき方向を見定めるべく、書店に勤めたり、エビ漁船に乗り組んだり、またフォーク・シンガーとしてヨーロッパ各地を放浪するなど種々の経験を重ねる。この間小説も書きつぎ、19歳の時には最初の長編「アプターの宝石」(1962年)を刊行し、SF文壇にデビューを果たす。この作品は一種のヒロイック・ファンタジーで、イメージの美しさと想像力の豊かさで好評を博した。以来次々と粒よりの作品を発表し、第7作の「バベル―17」で’66年度ネビュラ賞最優秀長編賞を受賞。続いて書いた「然り、そしてゴモラ」で翌’67年度の同短編賞を、「アインシュタイン交点」で長編賞をあわせて受賞し、米国SF界を代表する作家のひとりとして広く認められた。他の著書に「時には準宝石の螺旋のように」「ダールグレン」などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報