日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブロンクス」の意味・わかりやすい解説
ブロンクス
ぶろんくす
Bronx
アメリカ合衆国、ニューヨーク市北部の区。人口133万2650(2000)。東をロング・アイランド海峡、西をハドソン川、南西をハーレム川、南をイースト・リバーに囲まれた住宅地で、ほかに製造業や卸売業の発達がみられる。人口の約37%がアフリカ系アメリカ人、約48%がヒスパニック系で占められ、近年の製造業の衰退などの影響で大きな打撃を受けている。区内には広大な敷地を占めるニューヨーク植物園、ブロンクス動物園のほか、博物館を備えたブロンクス公園や、バン・コートランド公園、ヤンキー・スタジアムがあり、フォーダム大学(1841創立)、ハンター大学(1870創立)など教育施設も多い。1641年に入植が始まり、1898年にニューヨーク市に併合された。
[作野和世]