サリチル酸ナトリウム(読み)サリチルサンナトリウム

デジタル大辞泉 「サリチル酸ナトリウム」の意味・読み・例文・類語

サリチルさん‐ナトリウム【サリチル酸ナトリウム】

サリチル酸ナトリウム塩。水に溶けやすい無色結晶解熱鎮痛剤、保存剤などに利用

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精選版 日本国語大辞典 「サリチル酸ナトリウム」の意味・読み・例文・類語

サリチルさん‐ナトリウム【サリチル酸ナトリウム】

  1. 〘 名詞 〙 ( ナトリウムは[ドイツ語] Natrium ) 化学式 C6H4(OH)COONa 無色鱗状で、加熱すると二酸化炭素を出して分解する。光にあたるとうすい赤みを呈する。解熱・鎮痛剤、保存用薬品などに利用。サリチル酸ソーダ。〔模範新語通語大辞典(1919)〕

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化学辞典 第2版 「サリチル酸ナトリウム」の解説

サリチル酸ナトリウム
サリチルサンナトリウム
sodium salicylate

C7H5O3Na(160.10).やや過剰のサリチル酸と炭酸ナトリウムとを水溶液中で加熱すると,分解点260~261 ℃ の鱗(りん)状結晶の正塩が得られる.光により淡赤色となり,メタノールエタノール,水に可溶.水溶液はやや酸性を示す.この正塩をサリチル酸水溶液から再結晶すると酸性塩NaC7H5O3・C7H6O3が得られる.また,正塩をそのまま減圧蒸留するとジナトリウム塩Na2C7H4O3が得られる.解熱・鎮痛剤のほか,のり,にかわなどの保存用薬品として用いられる.LD50 1.6 g/kg(マウス経口).[CAS 54-21-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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