サンシール陸軍士官学校(読み)サンシールりくぐんしかんがっこう(その他表記)École Spéciale Militaire De Saint-cyr

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンシール陸軍士官学校」の意味・わかりやすい解説

サンシール陸軍士官学校
サンシールりくぐんしかんがっこう
École Spéciale Militaire De Saint-cyr

1803年ナポレオン1世によってフォンテンブローに創設され,1808年サンシールレコールに移転したフランスの士官学校。第2次世界大戦後コエキダンに移転したが,サンシールの名称が保持されている。主として歩兵騎兵将校を養成してきたが,第2次世界大戦後は工兵砲兵の将校教育も行なっている。 18~23歳で入校し,2年後に卒業して少尉に任官する。このほか下士官から選抜入校させる別科があり,修業年限は1年で少尉に任官する。フィリップペタン,アンリ・ジローらフランス陸軍の首脳が学び,1911年卒業のシャルル・ドゴールは第1次世界大戦後に教官も務めた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android