フォンテンブロー(読み)ふぉんてんぶろー(英語表記)Fontainebleau

翻訳|Fontainebleau

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォンテンブロー」の意味・わかりやすい解説

フォンテンブロー
ふぉんてんぶろー
Fontainebleau

フランス中北部、セーヌ・エ・マルヌ県の都市。パリ南東65キロメートル、フォンテンブローの森の中央にある。フォンテーヌブローともいう。人口1万5942(1999)。フランソア1世のため16世紀に建造された城がある。アンリ4世、ルイ13世、ナポレオン1世と3世によって城は拡張され、装飾された。ヨーロッパ取引管理高等研究所、軍部スポーツ学校、国立馬術学校がある。フォンテンブローの森は面積1万6997ヘクタール(隣接する公有林をあわせると2万5000ヘクタール)、王室の狩猟場であった所で、パリの南のセーヌ川左岸に広がる。カシブナマツなどが茂り、パリから車で容易に達することができるため、休養地になっている。フランシャール峡谷など美景の峡谷が多い。

[大嶽幸彦]

世界遺産の登録

宮殿とその庭園が1981年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「フォンテンブローの宮殿と庭園」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。

[編集部]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォンテンブロー」の意味・わかりやすい解説

フォンテンブロー
Fontainebleau

フランス北部,セーヌエマルヌ県,セーヌ川左岸の町。パリ南南東約 60kmに位置する。古くからカペー王家の狩猟用の別荘があり,アンリ2世,アンリ4世,ルイ 14世,ナポレオン1世などが代々改築と修復重ね,有名なのちのフォンテンブロー宮の基となった。周囲森林はフォンテンブローの森と呼ばれ,面積約1万 7000haの美しい公園となっている。観光都市であるとともに,パリ国立高等鉱業学校研究センター,国立古文書館現代資料センターなどがある。特産物は,ブドウとフォンテンブロー・チーズ。人口1万 8037 (1990) 。

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