サンフランシスコ山地の岩絵群(読み)サンフランシスコさんちのいわえぐん

世界遺産詳解 の解説

サンフランシスコさんちのいわえぐん【サンフランシスコ山地の岩絵群】

1993年に登録されたメキシコの世界遺産(文化遺産)で、バハ・カリフォルニア・スル州北部、バハ・カリフォルニア半島の山岳地帯にある。ここで、18世紀、洞窟の壁や天井に多数の壁画群が発見された。乾燥した気候と、人を寄せつけない地形が幸いして壁画の保存状態は良好である。現在までに約400ヵ所で発見されている。紀元前1100~後1300年の間に描かれたと推定される。描かれているのは、狩猟戦闘をしている人間をはじめ、ワシピューマクジラなどの動物で、陰影や立体感を出すなど、高度な技術が駆使されている。先スペイン期のメキシコ芸術の貴重な文化遺産であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はRock Paintings of the Sierra de San Francisco

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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