サンミゲルデアジェンデ(その他表記)San Miguel de Allende

デジタル大辞泉 「サンミゲルデアジェンデ」の意味・読み・例文・類語

サンミゲル‐デ‐アジェンデ(San Miguel de Allende)

メキシコ中部、グアナフアト州の町。州都グアナフアトの東約60キロメートルに位置する。町の名はメキシコ独立戦争の英雄イグナシオアジェンデにちなむ。世界中から芸術家や留学生が集まるアジェンデ芸術大学があり、芸術の町として知られる。サンミゲル教区教会をはじめ、17世紀から18世紀にかけて建造された、バロック様式から新古典主義様式への移行期の建物が多く残り、2008年に「サンミゲルの要塞都市とヘススナサレノ‐デ‐アトトニルコ聖地」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンミゲルデアジェンデ」の意味・わかりやすい解説

サン・ミゲル・デ・アジェンデ
さんみげるであじぇんで
San Miguel de Allende

メキシコ中部、グアナフアト州東部の町。アナワク高原の標高1870メートルに位置する。人口2万4286(1978)。メキシコ革命の英雄イグナシオ・アジェンデの出生地で、世界的に有名なアジェンデ芸術大学があり、アメリカ人やカナダ人の芸術家や学生が多く住む。ラ・バロキア教会、ラ・コンセプシオン教会など多くの教会があり、毎年9月のサン・ミゲル祭はアステカ時代の衣装をつけた伝統的な祭りとして知られる。農牧業の中心地で綿織物工業も盛んである。なお、歴史地区が2008年に、14キロメートル離れたアトトニルコ聖域とともに世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。

[高木秀樹]

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