ザルツカンマーグート(読み)ざるつかんまーぐーと(英語表記)Salzkammergut

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザルツカンマーグート」の意味・わかりやすい解説

ザルツカンマーグート
ざるつかんまーぐーと
Salzkammergut

オーストリア中部、オーバーエスターライヒ州とザルツブルク州にまたがる地方アルプス山地とそれに囲まれる大小40以上の湖があって、優れた景観により国の内外から多くの観光客を集めている。観光の中心地はバート・イシュル、ザンクト・ギルゲン、アルトアウスゼー、ザンクト・ウォルフガング、ハルシュタットなどである。古くからの岩塩生産地で、ハルシュタットはオーストリア文化の発祥地である。

[前島郁雄]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザルツカンマーグート」の意味・わかりやすい解説

ザルツカンマーグート
Salzkammergut

オーストリア中部,シュタイアーマルク,オーバーエスターライヒ,ザルツブルク3州の境界付近の地方名。ダハシュタイン山地北側のトラウン川上流部河谷が中心。先史時代から岩塩を産したことで知られ,付近に塩 (ザルツ) に関係をもつ多くの地名を残す。現在は湖沼地帯と呼ばれるほど湖が多く,湖水山岳の美に恵まれ,観光・保養地となっている。ハルシュタット,ダハシュタイン一帯は 1997年世界遺産の文化遺産に登録。

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