シウダードフアレス(英語表記)Ciudad Juárez

改訂新版 世界大百科事典 「シウダードフアレス」の意味・わかりやすい解説

シウダード・フアレス
Ciudad Juárez

メキシコ北部チワワ州の都市。リオ・グランデ川を挟んでアメリカ合衆国テキサス州エル・パソと対する。大都市域人口137万9589(2003)。半砂漠地帯であるが,灌漑施設の整備により,フアレス谷は主要な綿花栽培地帯となっている。免税品目あての観光客が出入国し,商業活動が盛ん。近年輸出・加工地区として工場団地が造成され,人口増加が顕著である。1888年旧名のエル・パソ・デル・ノルテEl Paso del Norteからフアレス大統領にちなんで改名された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シウダードフアレス」の意味・わかりやすい解説

シウダードフアレス
Ciudad Juárez

メキシコ北西部,チワワ州北部の都市。アメリカ合衆国との国境にある町で,国境をなすリオグランデ (ブラボデルノルテ川) をへだててテキサス州のエルパソに相対する。 17世紀後半以降スペインによるメキシコ北部への植民の拠点として発展,初めエルパソデルノルテ El Paso del Norteと呼ばれていたが,1865年フランスとの抗争に際して首都を追われた大統領 B.フアレスがその政府をここに移して抵抗したことにちなみ,88年に改称。メキシコへの主要通関地として,多大の通関量をもつとともに,綿作地帯の取引中心としても繁栄。メキシコ国営鉄道の北の起点で,エルパソとは3本の国際橋で結ばれる。人口 79万 7679 (1990推計) 。

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百科事典マイペディア 「シウダードフアレス」の意味・わかりやすい解説

シウダード・フアレス

メキシコ北部チワワ州の都市。米国との国境にあり,リオ・グランデ川をはさんで対する米国のエルパソと橋で連絡する。1659年創設。旧称エルパソ・デル・ノルテ。標高1145mの高原にあるが,灌漑(かんがい)によって綿花を栽培。米国からの買物客が多い。1970年代からはマキラドーラ(輸出加工工業)によって人口が急増。132万1004人(2010)。

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