精選版 日本国語大辞典 「シェリー酒」の意味・読み・例文・類語 シェリー‐しゅ【シェリー酒】 〘 名詞 〙 =シェリー[初出の実例]「一合の水、一合のせり酒、塩一摘」(出典:西洋料理通(1872)〈仮名垣魯文〉八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェリー酒」の意味・わかりやすい解説 シェリー酒シェリーしゅsherry スペイン南部のヘレスデラフロンテラ地方を中心に醸造される酒精強化ワイン (アルコール度数を高めたワイン ) 。シェリーの名は,ヘレスの英語読みからきている。シェリーを特徴づけているのは,ワインを空気に触れさせることで表れるフロール (花) と呼ばれる白い酵母で,これがシェリー特有の木の実のような香りを生んでいる。もう一つの特徴がソレラ法という製法で,元となるワインの貯蔵樽を3~8段に積み上げ,最下段に最も古いワインを,最上段に最も新しいワインを入れる。最下段の樽から一定量のワインを抜き取ると,同量のワインをすぐ上の樽からつぎ足し,さらにその上の樽からすぐ下の樽へと新しいワインを順次移していく。最下段の樽から抜き取られたワインはブランデーを加えられ,アルコール度数が 16~18度に高められる。アペリチーフ (食前酒) には辛口のマンサニーリャ,フィノ,アモンティリャド,ビノデパストといった種類のシェリーが飲まれ,デザートワインには甘口でこくのある,オロロソ,アモロソ,クリーム,ブラウンなどが飲まれる。シェリーと同種の酒は,キプロス,南アフリカ共和国,オーストラリア,アメリカ合衆国などでもつくられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報