普及版 字通 「シ・さかん」の読み・字形・画数・意味
16画
[字訓] さかん
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(しよく)。は戈(ほこ)に呪飾をつけた形。おそらく戈を清める儀礼で、赤い帛(きれ)を用いたものであろう。それで標識の意と、赤い意とがあり、火の燃えるさまをという。〔説文〕十上に「んなり」とあり、火熱の強いことをいう。〔詩、小雅、六月〕「(けんゐん)(北方の外族)孔(はなは)だんなり」とは、軍勢の盛んな意。また〔石鼓文、而師石〕「滔滔(たうたう)として是れ(さか)んなり」はの省文で、これは水勢の盛んなことをいう。
[訓義]
1. さかん、さかんにする、おこる、おこす。
2. 埴と通じ、あかい、赤土。
3. 植・と通じ、うえる、たがやす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 オキ・サカリナリ・モユ・ヒオコス〔字鏡集〕 サカリナリ・オキ・ヒオコス・オコス・サカリ・モユ
[語系]
thjiは埴zjikと声近く、埴は赤土。また植・殖zjik、tzhiと声近く、耕し植える意に用いる。
[熟語]
▶・火▶・結▶・肆▶・▶・▶・暑▶・昌▶・殖▶・盛▶・炭▶・張▶・富▶・憤▶・茂▶・猛▶・燎▶・烈▶・炉▶
[下接語]
殷・炎・火・赫・凶・滋・昌・情・盛・炭・湛・繁・豊・隆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報