ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シトー会建築」の意味・わかりやすい解説
シトー会建築
シトーかいけんちく
Cistercian architecture
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…それゆえ,これにともなう彫刻その他の装飾を含めて〈初期ゴシック〉美術と呼び,13世紀のゴシックと区別している。この主流のほか,初期ゴシック建築にはなお,2層構成の簡素な教会堂に堅固なリブ・ボールトを架したシトー会建築があり,アンジューやポアティエ地方におこなわれた教会堂にリブを付加したドーム形ボールトを採用するプランタジネット様式があった。
[フランス]
13世紀の前半,シャルトル,ランス,アミアンとあいついで建立される三大聖堂によって,ゴシック建築の古典的様式が実現された。…
…フランス東部の荒野シトーCîteauxにベネディクト会モレーム修道院長ロベールRobert de Molesmeが,原始修道制への復帰を念願して1098年に創始した革新的修道会。修道士志願者が減少し修道院の世俗化が目にあまる時勢を憂えて,創立者は〈ベネディクトゥスの会則〉の厳格な励行,粗衣粗食の質素な生活,荒地の開墾作業などによる霊性の復興をめざした。ロベール自身は1年後ベネディクト会へ戻ったが,第3代修道院長ハーディングStephen Hardingの時代(1109‐33)に規律と組織の面で基礎が固められ,特にシャンパーニュ貴族ベルナールとその一族多数の入会(1112)以来会勢は急速な発展をとげた。…
※「シトー会建築」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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