20世紀西洋人名事典 「シドニーキングズリ」の解説
シドニー キングズリ
Sidney Kingsley
1906.10.18 -
米国の劇作家,俳優。
ニューヨーク生まれ。
大学在学中より才能を認められて、その戯曲は、民主主義を信じ、愛と社会正義を説いている。1933年代表作「白衣の人々」は愛と義務のジレンマで悩む医師の苦悩を描いた物でピューリッツアー賞を受賞した。上演の際にはイーリア・カザン、オデッツといった劇作家が俳優として出演した。’35年には「デッド・エンド」というニューヨークのスラムを描き、大都会の裏側の悪の温床を写実的に描いた。ほかにアメリカ建国の歴史劇「愛国者」(’43年)、「真昼の暗黒」(’51年)などの作品がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報