シャーバーズガリー(その他表記)Shāhbāz Gaṛhī

デジタル大辞泉 「シャーバーズガリー」の意味・読み・例文・類語

シャーバーズ‐ガリー(Shahbaz Garhi)

パキスタン北西部、カイバルパクトゥンクワ州の村。ペシャワール北東約70キロメートルに位置する。古代ガンダーラ王国の中心都市の一つがあった場所であり、交通要地として栄えた。ジャータカ仏教説話)にゆかりある地とされる。また、マウリヤ朝アショカ王によるカローシュティー文字詔勅を刻んだ碑文が残っている。シャーバーズガーリ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「シャーバーズガリー」の意味・わかりやすい解説

シャーバーズ・ガリー
Shāhbāz Gaṛhī

パキスタンの北西辺境州ペシャーワルの北東約70kmにある村で,古代の通商路上の要衝として栄えた。A.フーシェ玄奘の《大唐西域記》に記される跋虜沙(ばろしや)城にあたるとした。南東の丘の西側山腹の岩とそこから落下した山麓の岩塊とにカローシュティー文字で刻まれたアショーカ王の磨崖法勅がある。また北東の丘にはメハサンダ仏教寺院址,その西方平地にはチャナカ・デリー宮殿址がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android