デジタル大辞泉 「シャーバーズガリー」の意味・読み・例文・類語 シャーバーズ‐ガリー(Shahbaz Garhi) パキスタン北西部、カイバルパクトゥンクワ州の村。ペシャワールの北東約70キロメートルに位置する。古代ガンダーラ王国の中心都市の一つがあった場所であり、交通の要地として栄えた。ジャータカ(仏教説話)にゆかりある地とされる。また、マウリヤ朝のアショカ王によるカローシュティー文字で詔勅を刻んだ碑文が残っている。シャーバーズガーリ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「シャーバーズガリー」の意味・わかりやすい解説 シャーバーズ・ガリーShāhbāz Gaṛhī パキスタンの北西辺境州,ペシャーワルの北東約70kmにある村で,古代の通商路上の要衝として栄えた。A.フーシェは玄奘の《大唐西域記》に記される跋虜沙(ばろしや)城にあたるとした。南東の丘の西側山腹の岩とそこから落下した山麓の岩塊とにカローシュティー文字で刻まれたアショーカ王の磨崖法勅がある。また北東の丘にはメハサンダ仏教寺院址,その西方の平地にはチャナカ・デリー宮殿址がある。執筆者:肥塚 隆 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報