日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュスター」の意味・わかりやすい解説 シュスターしゅすたーArthur Schuster(1851―1934) ドイツ生まれのイギリスの物理学者。フランクフルト・アム・マインで生まれ、マンチェスターに移り、イギリス国籍を得た。マンチェスター、ハイデルベルク、ゲッティンゲン、ベルリンの各大学で学び、1888年マンチェスター大学教授となる。ドイツ留学中にヘルムホルツの影響を受け、その「電解質対流」の理論を踏まえて、気体放電研究を展開し、「気体を通しての電気の通過」の一般理論をまとめた(1890)。そのほかスペクトル系列や地球の磁気に関する研究などがある。[宮下晋吉][参照項目] | 気体放電 | ヘルムホルツ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュスター」の意味・わかりやすい解説 シュスターSchuster, Sir Arthur [生]1851.9.12. フランクフルトアムマイン[没]1934.10.14. イングランドドイツ系のイギリスの物理学者。父についてイギリスに移住。マンチェスター大学,ハイデルベルク大学に学び,マンチェスター大学教授 (1888) 。 1884年陰極線の磁場内での湾曲から電子の比電荷を考察。原子スペクトル系列の研究は J.リュードベリに受継がれ,リュードベリ=シュスターの規則として知られる。ほかに光学,統計学,地磁気の重要な研究を行なった。 1907年に退官して以降は,科学者の国際交流に貢献した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by