日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュタイガー」の意味・わかりやすい解説 シュタイガーしゅたいがーEmil Staiger(1908―1984) スイスの文芸史家。ドイツ文芸学の主流を占める精神史研究の第一人者。「時間」と「様式」を主軸とする作品解釈の方法に独自の境地を開く。緻密(ちみつ)な言語感覚、ハイデッガーに負うところ多い存在論的思考、そして古典尊重の歴史認識が総合された典雅な学風が特色。『詩学の根本概念』(1946)、『ゲーテ』3巻(1952~59)が代表的著作。1943年よりチューリヒ大学教授を務めた。[三木正之][参照項目] | ハイデッガー 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュタイガー」の意味・わかりやすい解説 シュタイガーStaiger, Emil [生]1908.2.8. クロイツリンゲン[没]1987.4.28.スイスの文芸学者。 1943年チューリヒ大学ドイツ文学教授。伝記研究を排し,作品に即した固有な解釈を根本課題とした。ハイデガーの実存哲学からの影響が強い。主著『詩学の根本概念』 Grundbegriffe der Poetik (1946) ,『ゲーテ』 Goethe (52~59) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報