シュタイガー(その他表記)Emil Staiger

改訂新版 世界大百科事典 「シュタイガー」の意味・わかりやすい解説

シュタイガー
Emil Staiger
生没年:1908-87

スイスの文学史家,翻訳家。ゲーテ作品の文献学的研究(《ゲーテ》3巻,1952-59)が大きな反響をよんだ。《詩学の根本概念》(1946)や《解釈技術》(1955)は,文芸作品を純粋に言語芸術として理解する方法を示したもので,〈作品内在的解釈〉とよばれる新しい解釈学の方向を示したことで著名ほかにシラー論,ソフォクレス悲劇のドイツ語訳などがある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュタイガー」の意味・わかりやすい解説

シュタイガー
しゅたいがー
Emil Staiger
(1908―1984)

スイスの文芸史家。ドイツ文芸学の主流を占める精神史研究の第一人者。「時間」と「様式」を主軸とする作品解釈の方法に独自の境地を開く。緻密(ちみつ)な言語感覚、ハイデッガーに負うところ多い存在論的思考、そして古典尊重の歴史認識が総合された典雅学風特色。『詩学の根本概念』(1946)、『ゲーテ』3巻(1952~59)が代表的著作。1943年よりチューリヒ大学教授を務めた。

[三木正之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュタイガー」の意味・わかりやすい解説

シュタイガー
Staiger, Emil

[生]1908.2.8. クロイツリンゲン
[没]1987.4.28.
スイスの文芸学者。 1943年チューリヒ大学ドイツ文学教授。伝記研究を排し,作品に即した固有な解釈を根本課題とした。ハイデガー実存哲学からの影響が強い。主著『詩学の根本概念』 Grundbegriffe der Poetik (1946) ,『ゲーテ』 Goethe (52~59) 。

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