ショウ・かわらよもぎ・さびしい

普及版 字通 の解説


16画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] かわらよもぎ・さびしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は肅(粛)(しゆく)。肅に嘯・簫(しよう)の声がある。〔説文〕一下に「(がいかう)なり」とあり、かわらよもぎをいう。〔詩、大雅、生民〕に「を取り脂を祭る」とあり、脂でを焼いて、その芳香を以て神を祀ったことを歌う。〔周礼、天官、甸師〕に「祭祀には(せうばう)を共(供)す」とあり、また〔周礼、春官、鬱人、注〕に引く〔王度記〕に、天子は鬯(ちよう)、諸侯は薫、大夫は蘭芝(らんし)、士は、庶人は(がい)を用いるという。また瑟(しようしつ)・のように形況の語に用いる。

[訓義]
1. かわらよもぎ。
2. さびしい、ひっそり。
3. 粛と通じ、つつしむ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヨモギ・ススシ・シヅカナリ・カスカナリ・シツム・ハギ條 ―トカスカニシテ 〔立〕 スカヤカナリ・カラヨモギ・カスカナリ・シヅカナリ・ツツシム

[語系]
syu、(萩)tsiuは声近く、〔爾雅、釈草〕に「なり」とあり、またという。肅siu、(寂)tziukは声近く、条の意がある。

[熟語]

[下接語]
・管・香・森・飄・寥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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