シレル(読み)しれる(英語表記)Leon Schiller

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シレル」の意味・わかりやすい解説

シレル
しれる
Leon Schiller
(1887―1954)

ポーランドの演出家、演劇理論家。クラクフに生まれ、パリでゴードン・クレイグを知り、その反写実主義的な演劇改革を熱心に奉ずるようになった。1917年ワルシャワで演出家としてデビューし、その理論を実践に移した。ポーランド・ロマン派のミツキェビッチやスウォワツキらの詩劇を「記念碑的演劇」とよぶスタイルのもとで演出し、また、自国歌劇と政治性の強い同時代作品も多く手がけた。直弟子にデェイメック、アクセルらがおり、その理論はいまもなお大きな影響力をもっている。

[山田正明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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