チェコ出身の経済学者。プルゼニに生まれ、プラハのギムナジウム在学中マルクス主義学生サークルに参加、1940~45年マウトハウゼン(オーストリア)の強制収容所に収容された。第二次世界大戦後学業を終え、共産党政治大学教授(1952~58)、党社会科学アカデミー教授(1958~61)、科学アカデミー経済研究所長(1962~68)を歴任、62年には党中央委員に選ばれる。スターリン批判前後より改革派的な議論を展開していたが、68年「プラハの春」が開始されるや、急進的改革論者として登場、副首相として経済改革の推進にあたった。同年8月のソ連など5か国軍(ワルシャワ条約機構軍)による軍事介入後、スイスに亡命、70年には市民権を剥奪(はくだつ)された。70~91年の間はスイスのザンクト・ガレン経済社会大学教授を務め、資本主義でも社会主義でもない「第三の道」を提唱したことで知られる。1983年スイス国籍を取得したが、「ビロード革命」(1989年の共産党政権崩壊)後の90年チェコ政府により名誉回復され、一時大統領ハベルの顧問会議メンバーでもあった。アマチュア画家としても一流で、プラハで個展を開いたこともあった。
[佐藤経明]
『篠田雄次郎訳『新しい経済社会への提言――もう一つの可能性を求めた第三の道』(1976・日本経営出版会)』▽『高橋正雄・渡辺文太郎訳『クレムリン――官僚支配の実態』(1983・時事通信社)』▽『古河幹夫訳『人間の顔をした経済システム』(1992・海青社)』
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出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
… もっぱらエキゾティックなダンサーや色事師などの端役を演じているうち,MGMの前身であるメトロの実力者であった女流脚本家ジューン・メシス(1892‐1927)の目にとまり,スペインの小説家ブラスコ・イバニエス原作,レックス・イングラム監督の《黙示録の四騎士》(1921)の主役に抜擢(ばつてき)され,〈神秘的な禁断のエロティシズム〉と〈抑制された情熱〉のシンボルとして女性の間で爆発的な人気を呼ぶ。イギリスの女流小説家イーディス・M.ハルの原作をジョージ・メルフォード監督が映画化した《シーク》(1921)で〈バレンチノ熱〉は頂点に達し,アラビアの首長を意味する〈シークsheik〉という英語の単語に〈女性にとって魅力的な男性〉〈色男〉〈女たらしlady‐killer〉という意味が加わったといわれる。再びイバニエスの原作で,フレッド・ニブロ監督による《血と砂》(1922)も大ヒットし,23年には感傷的な詩集《白昼夢Day Dreams》を出して数十万部も売れたが,演技の拙劣さは男性の観客や批評家から酷評され,また重婚罪で告発されたことも手伝って人気が落ちはじめ,《荒鷲》(1925)と《熱砂の舞》(1926)で人気を回復したのもつかの間,穿孔潰瘍による腹膜炎のため31年の生涯を終えた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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