20世紀西洋人名事典 「ジャックシャルドンヌ」の解説
ジャック シャルドンヌ
Jacques Chardonne
1884.1.2 - 1968.5.30
フランスの小説家。
シャラント県バルブジュー(西仏)生まれ。
本名ジャック ブーテロー。
ブルジョアの家庭に育ち、法律を学んだが、さまざまな職業につき、文芸出版のストック社を経営する。愛し合う夫婦間の感情の微妙な交錯を描いた処女作「祝婚歌」(1921年)で脚光を浴び、フェミナ賞を受賞する。その後も「幸せなる者の歌」(’27年)では離婚を取り上げ、「バレー一家」(’29年)では相続問題をテーマとする。第二次大戦直前に強烈な国家社会主義的発言をし、対独協力の責任を問われ、戦後は目立った活動をしなかった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報