現代外国人名録2016 の解説
ジャン・クロード トリシェ
Jean-Claude Trichet
- 職業・肩書
- 銀行家 ブリューゲル会長 元欧州中央銀行(ECB)総裁,元フランス中央銀行総裁
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1942年12月20日
- 出生地
- リヨン
- 学歴
- エコール・デ・ミーヌ・ド・ナンシー(国立高等鉱山学校ナンシー校)卒,パリ大学,パリ政治学院卒,国立行政学院(ENA)卒
- 勲章褒章
- レジオン・ド・ヌール勲章オフィシエ章
- 受賞
- カール大帝賞〔2011年〕
- 経歴
- 1964年民間の経済分析会社、パリ大学の数学教師を務めながら、パリ政治学院とパリ大学で経済学を学ぶ。兵役を経て、’69年フランスの官僚養成機関、国立行政学院(ENA)に合格。’71年フランス財務省に入り、’78年からジスカール・デスタン大統領補佐官(経済顧問)、大統領府産業・エネルギー・研究開発担当補佐官、’85年主要債権国会議(パリクラブ)議長などを経て、’86年財務省官房長、’87〜93年同省国庫局長(次官)。EC通貨評議会議長としても欧州通貨制度(EMS)の混乱処理に当たった。’93年9月フランス銀行(中央銀行)総裁に就任、国際決済銀行(BIS)理事兼任。’98年欧州中央銀行(ECB)が設立されると理事となり、’99年のユーロ導入に尽力。2003年11月第2代総裁に就任。就任後、2007年米国のサブプライムローン問題、2008年米リーマン・ブラザーズの破綻(リーマンショック)、2010年からのユーロ圏の債務危機と、3度の金融危機に見舞われた。2011年4月欧州金融危機後、初の利上げを決行、またギリシャ・イタリア・スペインの国債買入れを決定した。同年10月任期満了で退任。2012年より経済政策を提言するシンクタンク、ブリューゲル会長を務める。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報