知恵蔵 の解説
ジャンニ・インファンティノ
大学の法学部で法律を専攻し、弁護士資格を持つ。スイスのヌーシャテル大学にあるスポーツ研究国際センター(CIES)の事務局長として、イタリア、スペイン、スイスのリーグなど様々なサッカー機関のアドバイザーをしていた。2000年に欧州サッカー連盟(UEFA)に入り、04年に法務部とクラブ・ライセンシング部門の責任者に就任。07年には顧問としてUEFAの最高経営責任者(CEO)となり、同じく07年に事務局長補佐に就任する。09年10月よりUEFAの事務局長を務めていた。
16年2月26日にスイスのチューリヒで開かれたFIFA臨時総会において、幹部や関係者が多数起訴された汚職事件の責任を問われて15年6月に辞任を表明し、その後活動停止処分を受けたゼップ・ブラッターの後任を選ぶ会長選挙が行われた。投票は全209の協会のうち、資格停止中のインドネシアとクウェートを除く207協会が参加。その結果、インファンティノが新会長に選出された。当選後の挨拶でインファンティノは、「FIFAのイメージと信頼を取り戻す。全209協会と手を携えて仕事をしたい」と語った。任期は19年5月まで。
(場野守泰 ライター/2016年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報