出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…フランスの作家スタンダールの小説《赤と黒》の主人公。片田舎の下層階級の出身ながら,才智と美貌に恵まれ,偽善を唯一の武器として立身の道を切りひらいてゆくこの青年は,しばしば野心家の代名詞とされるが,むしろ強調すべきは彼が挫折する野心家だという点であろう。偽善に身をよろいつつも彼の本質は情熱的夢想家であり,明晰冷徹を旨としながら彼は絶えず内面の情熱,自らの感受性に裏切られ続け,ついに破滅へと向かう。〈己の身分の卑しさに反抗した田舎者〉と自らを規定する彼は,時代が生んだ,時代に反抗する人物であり,時代に押しつぶされて死ぬほかない。…
※「ジュリアンソレル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...